sensormaker’s diary

おもに、水質分析センサ関連と3Dプリンターでの製作についてつらつら書いていきます。

オイルフリー切削油管理システム: 無線pHセンサの改良

オイルフリー切削油管理システムで試作したものを紹介します。

第1回目は、無線pHセンサの改良です。

 

無線pHセンサについては、いろいろな機関にて製品認定をいただいており、

特に、近畿経済産業局様より、関西ものづくり新撰2021の認定製品(38製品)として

選出され、認定製品のHP

  新撰エモーショナル

で紹介されています・

 

従来の無線pHセンサです。

従来の無線pHセンサ

今回試作したものはこういう感じとなりました。

今回試作の無線pHセンサ

今回の試作では、次の3つの点を改良しました。

1. センサ測定部の改良

2. 電池位置の改良

3. 電源スイッチ位置の改良

それぞれについてご紹介します。


1. センサ測定部の改良

従来のセンサ測定部

従来のセンサ測定部は黄色の部分の隙間がやや狭かったので、液の置換性が少し悪い

ことがありました。

改良したセンサ測定部

新センサでは、pHガラス電極を中心に配置することで、液の置換性をよくすることができました。

2. 電池位置の改良

従来の電池の位置

従来の電池の外し方

従来の電池の位置は、無線基板の真ん中にあり、電池を交換するには、センサのキャップをごっそり外し、無線基板をむき出しにする必要があり、これには、抵抗を感じられるお客様も少なからずおられました。

また、電池ホルダーも、写真のように親指を電池の側面から、ツッコミ。外すというタイプで、あまり、操作性よくないものでした。基板を触ることになるので、これにも

抵抗感はあったようです。

新センサの電池の位置

新センサの電池交換

新センサでは、電池の位置をキャップの上部に配置し、電池だけを独立させました。

電池ホルダーも、黄色の部分のような、電池取り外し金具があり、これを押すだけで

簡単に電池が外れます。

単三電池2本バージョンもあります。

 

3. 電源スイッチ位置の改良

従来の電源スイッチの位置

新センサの電源スイッチの位置

電池の位置を変更したことで、必然的に、電源スイッチの位置が変わりました。

 

白のボディにしたのは、これらの改良のため、内部で配線を引き回しているので、

それを隠すためです。これは裏事情です(笑)。

 

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